TAYUTAUを検討される方にとっては、この建物での暮らしのイメージを膨らませる内容になっています。
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INDEX目次
些細な工夫を積み重ねることでうまれる機能美と開放感。
分譲地の入り口、つまり道路側から見ると奥に位置しているのがA棟です。B棟の裏ということもあり、ひっそりと佇んでいる印象があるかもしれませんが、その位置をも活かした魅力がたくさんあります。ここではその中からいくつかをピックアップしてご紹介しますので、ぜひイメージしてみてください。
■1階:主寝室
玄関を入り、目の前にある階段のすぐ左に位置するのが主寝室です。天井から吊られた木の引き戸を開けると、まず視界に入るのは大きな窓枠で切り取られた竹林だと思います。もともとその土地にあった環境を活かした、ある種の借景。季節の移ろいや風の動きを視覚的に感じ取れるのも、TAYUTAUの考え方を体現しているつくりの一つかもしれません。また西側に配置された窓につきものなのが西日の問題です。それを建物の高さ、そして竹の背丈を活かして自然と遮るという機能的な価値も備えました。
また床の約1/3が畳、残りが無垢の床材になっています。現代においては、ベッドで眠ることが一般的。それでもやはり床に座って過ごす時間は落ち着くものです。眠りにつく前のほんの少しの時間、畳の上でゆっくりと夫婦で過ごす。そんな毎日もいいかもしれません。加えて、こちらの寝室には、1畳程度の書斎スペースが設けられています。備え付けの机の高さは床に座って使うことが前提のもの。
単に眠るだけであれば、これだけの広さ、借景、書斎、畳などは不要かもしれません。それでも、この限られた空間にこれら要素を取り入れているのは、一部屋一部屋に「人の暮らし」があるから。A棟全体にあるさまざまなポイントの中で、最初に主寝室をピックアップしたのは、基本設計を担当いただいた『もるくす建築社』の想いが詰まっているからです。どんな生活のワンシーンがここからうまれるのか、とても楽しみにしています。
■2階:リビング・ダイニング・ラウンジスペース
リビングスペースには、1階から階段を上がり、短い廊下を通ってたどり着きます。切妻屋根の本物件は、場所によって天井の高さが変わります。建物の中央部は高く、端に行くにつれて低くなっていく、というもの。その独特な空間の広がりをもっとも感じられるように、廊下やキッチンは意図的に低めの天井にしました。ほんの数歩のことかもしれませんが、天井の高低差を利用することで、リビングの解放感をより高めています。
そして、リビングの奥には、ラウンジスペースを設けました。扉や間仕切りなどはありませんが、感覚的には個室のような落ち着きがある場所です。西側には大きな窓が、南側にはバルコニーと、空間を広く感じさせる一方で隣地からは視界が遮られています。読書をしたり、お茶をしたり、何もしなかったり、もしかしたらお子さんの勉強スペースになったり……。こちらも住まい手の方によって用途がさまざまに変化する場所です。
■2階:キッチン
今回の物件はL字型の壁付けのキッチンを採用しています。窓からの景色はもちろんのことですが、料理に集中できたり、手入れが簡単だったり、用具や調味料などをしっかりと収納できたりと機能性が大いに高まるのが特徴です。
長く暮らす家であり、その中でも活動量が多くなるキッチンにおいては、使い勝手が良いことに越したことはありません。毎日のことですから、ストレスを軽減できれば、それだけで生活が少しだけ豊かになるのではないでしょうか。
<設計者の目線>日本らしさと欧州の工夫、そして歴史の継承。
プランニングにおける点だけではなく、設計士の目線から物件の細かいポイントをご紹介します。TAYUTAUの建物の中と外、それぞれにこだわりがつまっているのです。
今回の物件に共通する点ですがサッシが特徴のひとつ。ドイツのサッシメーカー『ユニルクス』を採用しました。クラフトマンシップにあふれる、高品質なトリプルサッシで、断熱性が非常に高く本物件の住宅性能に大きく寄与しています。機能的に優れているだけではありません。比べることはなかなか難しいのですが、そのガラスの透明度にも注目していただきたいのです。外の環境まで考え抜かれている物件ですから、それが少し曇っていたり、色が乗っていたりするのは避けたいところでした。ユニルクスはトリプルガラスでありながら、高い透明度を誇り、室内からの景観に余計なフィルターを残しません。
また今回はすべて内開きのサッシを採用しています。日本で暮らしていると、無意識的に外開きに慣れているはずです。これも海外製メーカーの特徴のひとつ。ドイツでは気候の関係で網戸をつけるという文化はないようですが、TAYUTAUは自然が豊かで気候も穏やかなので、しっかりと完備。窓を開けたままにしていても安心してお過ごしいただけます。
もう1つ、次は外構部分からのピックアップです。A棟の玄関までのアプローチは、石と石板を組み合わせた石畳がつづきます。これは『延段』という技法を用いたもの。日本においては、庭園や神社仏閣などでよく見られます。石と石の間にほとんどすき間をつくることなく美しく仕上げるのは石材の選定や技術などが必要なため、現代のお庭やアプローチにはあまり多くは見かけなくなりました。また石畳の中でも、石が密集しているため、歩きやすさも兼ね備えているというポイントもあります。
この他にも実際に目で見て、空間に身を置くことで感じていただける要素がたくさんあるのがTAYUTAUの良さです。
ぜひ一度見学にいらしてくださいね。